暗号通貨マイニング事業に関連して当社が出願しておりました「ソーラーマイニング®」「ハイドロマイニング®」が商標登録されました。

前者はおもに太陽光発電により発電された再生可能エネルギーを暗号通貨マイニングに使用するシステム、後者はおもに水力発電により発電された再生可能エネルギーを暗号通貨マイニングに使用するシステムの呼称として、当社の業務で使用してまいります。

マイニングは、暗号通貨・ブロックチェーンの分散ネットワークを構成する重要なプロセスであり、経済の視点からみると、都会と地方の収入格差を是正し“富の分散”につながる、地方に暮らす人・企業の新しい収入の機会となり得ます。

マイニングの現状は、収益性の観点で電気代が安価な世界の一部の地域に偏ってしまっていますが、マイニングの限界コストがゼロに近い再生可能エネルギーを利用することで、現在よりさらに広範囲なエリアの多くの参加者によりマイニングが行われるようになる可能性があります。

環境負荷の低減もさることながら、マイナーが分散することで各ブロックチェーンのセキュリティの向上に繋がり、一部のマイナーに権力が集中するような政治的な危うさも回避できます。

そして重要なことは、都市よりも地方のほうが再生可能エネルギーの最適地であることが多いということです。ソーラーパネルやマイクロ水力発電装置などが設置できる余剰な土地が近くにある地方は、「暗号通貨マイニング」という新たなビジネスモデルにより、今よりも経済的に豊かになれる可能性を秘めています。そして、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)の買取価格が年々下落していくなかで、収益化の代替手段としてマイニングが注目されるタイミングが今後来るでしょう。

課題であるソーラーパネルの発電効率も、マイニング機器のエネルギー効率も日進月歩で向上しています。

なお、今回の商標登録の目的は当社の独占的な使用ではなく、商標トロール等によりこれらの呼称が自由に使えなくなる状況を回避することです。特に公共的なプロジェクト等において、一定の条件を満たす場合、これらの商標を自由にご使用いただけるよう準備していく予定です。

当社は、自社の事業や地域コミュニティ活動などを通じて、伊那谷・南信州地域を再生可能エネルギーを利用した暗号通貨マイニングの先端地域にすべく普及・啓蒙に努めてまいります。

暮らしやすい地域であることのひとつの要素として「マイニングによる安定収入」があり、そのための欠かせない要素として再生可能エネルギーも普及する。自然とテクノロジーが融合したクリーンで先進的なイメージを、伊那谷・南信州地域に対して感じていただけるよう、実用化に取り組んでまいります。

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